絶対にしたくない初体験

図書館戦争小ネタ。両想いになる前。図書館内の事務所での話。郁は訓練終了後に事務所にて資料作成中という設定。事務所前の廊下を歩いていた堂上教官を郁が見付けて呼び止めます。



「堂上教官!すみません、ちょっといいですか!」
「なんだ笠原」
「大変です!真っ黒!」
「…少し落ち付け。主語が完全に抜けてる。何が真っ黒なんだ」
「画面が!そんで減ってます、アイコン」
「画面だアイコンだ、という単語が出て来るということはパソコンの話か?」
「はい!使用している最中に突然電源が切れたので再起動したら画面が真っ黒!あ、あとしいたけ!」
「…しいたけ?」
「しいたけに良く似た×マークが大量に発生しまして!これはどのようにすれば消えますか教官!」
「それはウイルスにやられた可能性が高いな」
「えっ!…きょうか〜ん、どうしたらいいんですかぁ?」
「情けない声を出すんじゃない。スタートメニューは開けそうか?」
「はい。何とか!」
「その後プログラムをクリックして、次にアクセサリをクリックしてみろ」
「…教官」
「どうした」
「…いくら探してもアクセサリが見当たりません」
「何だって?良く見たのか」
「良く見たけどないんです!ついこの間まであったのに!」
「確かにないな。中身を書き換えられてるってことか。これはリカバリするしかないかも知れんな」
「えっ!じゃあバックアップ取ってないデータは…」
「消えるな」
「消えちゃうんですかっ!!今日データ入力した分の労力がすべてパーですか!!」
「運が悪いな、笠原」
「ちょっと旅に出て来ます…」
「待て。それ今日中に仕上げないといけないやつだろ。旅に出てるヒマがあるなら別のパソコンで入力しなおそう。俺も手伝うから」
「手伝ってくれるんですか!嬉しいですけど、教官だって仕事があるんじゃ」
「今日中に上げなきゃいけない仕事はすべて終わらせた。笠原と違って仕事は早いんでな」
「教官!このご恩は一生忘れません!」
「そうだな。常に恩を忘れずに接してもらえるとありがたいもんだ。入力しなきゃいけないのはソレか?貸してみろ」
「はい、コレです!本当に助かります!ありがとうございます〜」



ほぼ実話です…(泣)。
ちなみに今これを書いているPCは感染していません。
もうひとつのパソコンで、私がほとんど使用していない方のパソコンが感染しました。
アクセサリが消されていたのにはびっくりしました。システムの復元をさせないようにしたんでしょうか。
すでにリカバリ済み。メーカーに電話を入れて指示を受けましたが、リカバリが一番安全だろうということだったので。
大事なものはバックアップを取ってあったんですが、これはどうしょうかな〜と迷いながらそのままにしてあったものが結構ありまして。バックアップを取っておけば良かったと今更ながらに後悔してます。
下の子の卒業式が終わってほっと一息付く間もなく、

「なんかパソコン変なんだけど。俺なんかやっちゃった感じ?」

と兄から言われて真っ黒な画面を見た時は一気に脱力しました。
本人は危険なサイトには行ってないと言ってましたけど、どうなんだか。
頼むから仕事増やさんでくれ兄よ。リカバリって半日仕事なんだよ…。
かなり長いことPC使ってますが、初めての経験でした。
皆さまもどうぞお気を付けくださいまし。

昨夜、今日とぱちぱちっといただきました!本当にありがたいです!この拍手を糧に頑張ってSSを書かせていただきます♪ありがとうございます。是非また遊びに来てくださいね。お待ちしています。