御堂さんおめでとさん♪

御堂さん誕生日おめでとう記念の会話式小ネタ。
鬼畜眼鏡ファンの皆さまお目汚しですがどうぞ〜。眼鏡×御堂です。
場所は佐伯&御堂さん宅の駐車場。御堂さん仕事が終わった後にちょっと買い物に出ました。程なくして戻って来て車から降りたところに声が掛かります。当サイトの鬼畜眼鏡SSの女子高校生が登場します。

女高「お誕生日おめでとうこざいます!御堂さん!」
御堂「・・・君は・・・、」
女高「やっぱり覚えてませんよね、私のことなんて」
御堂「―――いや。私にバレンタインにチョコをくれようとした高校生だったな」
女高「あれっ?覚えててくれたんですか!」
御堂「その後喫茶店でも会ったからな」
女高「あの店に私がいたのも気付いてくれてたんですか!?じゃあ、あの時私に微笑んでくれたように思えたのは、私の見間違いじゃなかったんですね」
御堂「さあ。どうかな」
女高「・・・うわぁ。なんか嬉しいなぁ」
御堂「―――それで?私に何か用か」
女高「あ、えっと、ですね・・・、突然ですけど、これ貰っていただけませんか」
御堂「これを、私に」
女高「すごくいいワインらしいです。私には良く分かんないんですけど。えっと、父がお得意さんからもらって来たんですけど、私の父お酒全然飲めなくて。でも大事なお得意さんがくれたのに捨てるわけにもいかなくて。ワイン好きな人がいたらもらってくれると助かるって父が言ってて。で、御堂さんワインが好きだって聞いたから、どうしてもこれを御堂さんに渡したくなって、持って来ちゃいました」
御堂「確かにワインは好きだが、それを誰から聞いたんだ」
女高「ええっと、あの、眼鏡してて背が高くて気が強い御堂さんの恋人」
佐伯「おい。気が強いは余計だろ」
女高「うっわっ、出たぁ!」
佐伯「・・・なんだその言い草は」
御堂「佐伯、仕事はもう終わったのか?今夜は残業するから先に帰っててくれと言っていただろう」
佐伯「今日は御堂さんの誕生日ですから残業なんてしませんよ」
御堂「ならどうして・・・、」
佐伯「これを買いに行ってたんでね。貴方と一緒に買ってしまったら中身が見られてしまうでしょう?」
女高「あ。その箱、プレゼントですね。相変わらず仲良いんですね〜。いいなぁ・・・」
御堂「(小声で)佐伯。君は彼女に私の誕生日とワインが好きだということを話したのか」
佐伯「ああ、話しましたね。いけなかったですか?」
御堂「普通は話さないと思うが?」
佐伯「別に俺から率先して教えたわけじゃないですよ。数日前に学校から帰宅途中の彼女にここで偶然会ったんです。その時に俺が手にしていたワインの入った袋を見た彼女が、ワインが好きなんですか、と言うから、俺ではなくて御堂さんが好きなんだと言ったんです。そのワインにはバースディカードが付けてあったから、きっとそれを見たんでしょう」
女高「その通りです!・・・で、貰ってもらえませんか、これ」
佐伯「貰ってあげたらどうですか」
御堂「随分と簡単に言うじゃないか」
佐伯「早々目にすることのの出来ない希少価値の高級ワインですからね。貰い手がないからと捨てられてしまうのは勿体ない。それに、彼女は御堂さんをどうこうする気でそれをあげようとしてるんじゃないと思いますから」
御堂「何故そんなふうに思う?最近の女子高校生は侮れないと言ったのは君だろう」
佐伯「大丈夫ですよ。彼女は」
女高「はい。大丈夫です。御堂さんにちょっかいでも出そうものなら誰かさんに殺されちゃいそうですから。そんな無謀なことしません」
佐伯「ほら、良く分かってるでしょう?」
御堂「それなら、何故私にこれを」
女高「んー。何となく、ふたりを見てて思ったんです。すごく、いいなぁ、って。何がいいのかって聞かれるとどう言葉にしたらいいのか分からないんですけど。私も早く本当に好きになれる人見付けて、ふたりみたいになりたいって。そんな気持ちにさせてもらったのは初めてだったから、これはそのお礼です。・・・ダメですか?」
佐伯「もらってあげたらどうです?チョコも突き返されて誕生日プレゼントも受け取ってもらえないんじゃ、いくらなんでも彼女が不憫でしょう」
御堂「・・・そうだな。ありがたくいただくとしようか」
女高「わ、やった♪ありがとうこざいます!」
御堂「佐伯も言っていたが、滅多に目にするのことの出来ない高級ワインだからな。礼を言わなきゃならないのは私の方だ」
女高「御堂さんにお礼言われちゃった。もう死んでもいいかも」
御堂「何言ってる。これから本当に好きな人見付けて恋するんだろう?」
女高「そうでしたぁ。じゃ、私もう行きますね。あ、最後にもう一度言わせてください」


―――お誕生日、おめでとうございます!―――




御堂「相変わらず慌ただしい子だったな」
佐伯「そうだな。もう少しすれた感じの子かと思ってたが、そうでもないのが意外だったが」
御堂「確かに、悪い子ではなさそうだ」
佐伯「さて、俺達は部屋に戻ってささやかなパーティーを楽しむとしようか」
御堂「ああ、そうだな」
佐伯「・・・ああ、いけない。大事なことを言うのを忘れてたな。誕生日おめでとう、御堂さん」
御堂「まぁ、この歳になってめでたくもないんだがな」
佐伯「そんなことはない。それにしても、あの子に先を越されたのが少し悔しいな」
御堂「何を馬鹿なことを」
佐伯「御堂さんだってそうだろう。一番に貴方におめでとうを言って欲しかったのは、俺なんじゃないのか」
御堂「自惚れるにも程があるぞ、佐伯」


というわけでキリが良いところでキスシーンすらもなく終了〜(笑)。
そりゃあ言って欲しかったろうよ!眼鏡に一番に、おめでとうと!ねぇ、御堂さん♪
お目汚し失礼いたしました。ちなみにプレゼントの中身は皆さんのご想像にお任せで。
これは楽しく書かせていただきましたが、実は少々落ち込んでます。
だって、デビルメイクライの新作が〜!
どうしてああなった。
もうショックで。
ダンテが別人です・・・。ボイスも違うと思うのよ。ルーベンさんじゃないダンテは嫌です・・・。