図書館戦争小ネタ投下
結婚後。堂上教官が官舎に帰って来たところから始まります。郁はすでに帰宅済み。
「ただいま」
「あっ、篤さん、お帰り!」
「もう夕飯作り始めてるのか」
「うん。今日は早く帰れたからね」
「今夜は何にしたんだ?」
「餃子!焦げ付かないフライパンっていうの買ったから早速使ってみたくて。たーくさんあるからいっぱい食べてね」
「包むの手伝うか」
「ううん、もう全部包んじゃったから後は焼くだけだからだいじょう……あっー!」
「どうした!何した!?」
「蓋がない!」
「…ふた?」
「このフライパン30センチあって普通のフライパンより大きくて。だから家にある蓋じゃ小さくて使えないんだった。餃子は蓋して蒸さなきゃいけないのに!買わなきゃってずっと思ってたのに、うっかりしてたーっ!」
「今から近所のホームセンター行って買って来るか」
「そのへんのお店じゃ売ってないと思う。28センチぐらいまでのしか置いてないんだよね。今から他の料理作ると時間掛かっちゃうし。篤さん、どうしよう?」
「…基地食堂のフライパンなら大量の料理を作るから大き目なんじゃないか。それ用の蓋もあるかも知れんな」
「それだ!借りられるかどうか聞いて来る!」
「食事の準備してるんだろうが。俺が行って来る」
「ありがとう、篤さん。でももう後は餃子焼くだけで他にすることないからあたしが行くよ」
「ちょっと待て、郁」
「うん?」
「どうしてそんなに大きいフライパンにしたんだ。ふたりだけなんだからもっと小さいサイズのものでも良かったんじゃないか」
「…えっと…、どうせ買うんならちょっと奮発していいものを買いたいな、と思ったんだ。使い捨てじゃなくて、何年か使えるものがいいなって。で、そういうのを買うんだったら…」
「買うんだったら…?」
「だから、その…、いつ家族が増えてもいいようにって、大き目のを買おうかな、と思って…」
「――それは早く家族を増やしたいという催促か?そういうことなら何時でも協力するぞ」
「ちょ…っ!何言ってるの!…と、とにかく食堂、行って来るからっ!!」
真っ赤な顔で部屋を飛び出す郁が可愛いです♪
実は、↑の話、実話になり掛けました。
以前のブログに上げたフライパンが手元に届いたので、いそいそと餃子の材料すべて揃えていざ調理しようと思ったら、
蓋、ないじゃん。
ということにそこで気付きました。
家にある28センチ用の蓋じゃ当然小さくて合わないわけですよ。もしかしたら何とかならないかな、と淡い期待を寄せてましたが、ダメでした(>_<)
買わなきゃな、とフライパンが届いた時には思っていたのにうっかり忘れてました。
というわけでまだ未使用のフライパン。30センチなので確かに重さはありますが、想像していたよりも軽かったです。蓋も注文したので、届いたら餃子作りたいと思います。
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