薄桜鬼 小ネタ

今夜は薄桜鬼の会話を妄想してみました。
興味のない方はスルー推奨。
左之さんと千鶴の会話です。副長から頼まれた物を買いに町に出ていた千鶴と、巡察中の左之さんがばったり出会います。
千鶴は荷物を大量に持っています。
左之さんのセリフは遊佐さんボイスで想像しつつお楽しみください。



「またすごい荷物だな。頼まれものか?」
「えっ…、あ、左之さん!はい、土方さんに頼まれて…、左之さん、巡察当番なんですね。おつかれさまです」
「なんだ?千鶴ちゃんひとりか。あぶねぇな。誰かに付き合わせりゃ良かったのに」
「さっきまで平助君が来てくれてたんですよ?でも、喧嘩の仲裁に行っちゃって…」
「まったくあいつはしょうがねぇな。ほら、貸してみろ。持ってやるから」
「そんな、いいですよ。これは私が頼まれたものですし」
「無理すんなって。大体土方さんも少しは考えて頼んで欲しいよな。この量は無理があるだろ」
「土方さんは悪くないんです。土方さんがちょっと多過ぎなんじゃないかって言ったのに私が何とかなりますって言っちゃったんです」
「実際何とかなってないだろうが。荷物で半分顔が隠れてる。そんなんで歩いてたらそのうち人にぶつかるぞ」
「大丈夫ですから。人にぶつからないように気を付けますし」
「千鶴ちゃん、意外に頑固なんだなぁ。子供が目の前に来てもこれじゃあ気付けないだろ。子供にぶつかって怪我させてもいいのか?」
「でも左之さん、巡回の途中なんじゃ」
「もう終わった。後は屯所に帰るだけだ。だから渡しなって」
「…分かりました。それじゃお言葉に甘えて」
「ああ。どんどん甘えちゃって…って、少ない」
「えっ?!」
「もっと渡していいから。何を遠慮してるの」
「いいんですか?結構重いですけど」
「重いから力のある男の俺が持つんでしょうが。軽い方渡してどうすんだよ」
「それじゃあ…すみません」
「そうそう。そうやって人の好意を素直に受けてる千鶴ちゃんは可愛いくて実にいい」
「…もう。左之さんはすぐそうやって可愛いとか平気で言うんですから…」
「うん?なんか言ったか?」
「なんでもありません。…あ、そうだ。荷物持ってもらったから屯所に戻ったら何かお礼しますね。お茶入れますか?それとも和菓子出しましょうか?土方さんに食べてかまわないって貰ったのがあるんです」
千鶴の言葉を聞いてにっと笑うと、
「茶も和菓子もいいから。ちょっとだけじっとしてて」
と言った直後にふわりと千鶴の額に口付ける左之さん。
「えっ…、ちょ…、左之さん?!」
「屯所まで待てそうもねぇからここで貰った。ごちそうさん




額にちゅっとか、しそうだよなぁ、と思って。左之さんなら。一ちゃんと平助は照れちゃって無理っぽいけど。風間なら躊躇なく口付けよね、きっと。
ここ町中なんだけどね。それも江戸時代なんだけどね。そんなこと左之さんはきっと気にしません。
屯所まで持てそうもない、って言わせてみたかったんです。
何気に千鶴に和菓子を渡してる土方も優しいですよね。「ほら、余ったから。おまえにやる。持って行け」とか言ってクールに渡すんだろうな、きっと。
お目汚し失礼しました!

薄桜鬼 Vol.5 原田左之助 篇

薄桜鬼 Vol.5 原田左之助 篇

左之さん、素敵です。
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